品川台場の遺構
波による浸食を防ぐ意味でも石垣で周囲を覆い、上部が外側にせり出している「はね出し石垣」という技術を採用。このはね出し石垣は西洋式技術とされており、外部から石垣を登って侵入される事を防ぐ仕組み。日本では五稜郭(北海道)や人吉城(熊本県)といったごく一部でしか見られない珍しい造りだそうです。

台場の目的としては大砲で外国勢力船を打ち払うというものですが、陸地部にはコンクリート製の砲架の実物大模型が展示されており、雰囲気を知る事ができます。(ちなみに、現在はやや陸地内側に設置されていますが、実際は海側に面して設置されていた模様)

現在は芝生が茂っており、春は桜の名所となっているようです。都心部の夜景もきれいで、レインボーブリッジを最も近くで見ることができる穴場スポットとしても、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう。



(下は、現地に設置されていたパンフレットより流用。株式会社フジテレビジョン様のプロジェクトで作成したそうです。江戸時代末期から約170年を経た現代との違いに驚きです)

名称:品川台場(お台場海浜公園・第三台場)
住所:東京都港区台場1丁目10番
交通:ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線「お台場海浜公園」駅から約1300m(徒歩で約17分)
築城:嘉永七年(1854年)
築造者:江川太郎左衛門英龍(担庵)公
管理者:徳川家慶公(徳川第12代将軍)以降、歴代徳川将軍家他
警備者:忍藩他
現況:公園(一部、城遺構あり)
管理人訪問日:2025年2月
管理人・さくらもみじのひとりごと

第三台場の内側の平坦なくぼ地には、陣屋や弾薬庫跡などがあるそうですが、遅い時間に行ったので確認できず。暗くなってくるとホント周辺が真っ暗になるので足元にも気を付ける必要があります。今度は明るいときにしっかり行ってきます!


続百名城のスタンプもあるそうですが、押し忘れ・・・。こちらも次回行ったときに押してきます!
れきぽ! 
