お城とかの歴史的場所へ、ゆる~くお散歩☆

【千葉】臼井田宿内砦(宿内公園)

城の立地と現状

印旛沼に注ぐ手繰川と鹿島川に挟まれた下総台地北端に位置し、北側は印旛沼に面していた臼井城の周辺に設けられた砦の一つが臼井田宿内砦(ウスイダシュクウチトリデ)。現在は宿内公園となっています。

築城と歴史

臼井城は下総の重要な軍事拠点であり、文明十一年(1479年)に太田道灌公、永禄九年(1566年)に上杉謙信公に攻められるなど、大きな合戦が繰り広げられました。その過程の中で臼井城を守る支城として築かれたのが、臼井田宿内砦、稲荷台砦、洲崎砦、仲台砦、手九里(タグリ)砦。これらの支城群で臼井城外郭の守りを固めていたと考えられています。5つとも一辺が100mを超える規模だったとされ、臼井城の台地を守るように配置されていました。

支城群の中で、臼井田宿内砦は臼井台地の東南外縁部に築かれ、城の南側の防御を固める役割を担いました。土塁の規模や技巧的な空堀などから16世紀後半の城と考えられており、この砦跡には原氏の有力な家臣が居住したものとされています。

臼井城の支城群は近年の急速な都市化の流れの中で遺構が見られなくなりましたが、地元の方々の保存運動により臼井田宿内砦のみ、堀、土塁などの遺構が残っています。

最後に

現在は公園として開放されており、タンポポ丘とも呼ばれている臼井田宿内砦跡。種類にもよるようですが、タンポポは3月~5月が主な開花時期のようですので、開花時期に来るとまた違った景色が見られるかもしれません。お時間のある方は開花にあわせて立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。

臼井田宿内砦(宿内公園)・基本情報

交通:京成本線京成臼井駅から、約600m(徒歩約9分)

築城年:16世紀後半頃?

築城主:原氏?

遺構:建築物なし(空堀や土塁等あり)

管理人訪問日:2025年10月

御城印

下部には宿内砦の虎口の土塁が描かれ、上杉謙信公の臼井城攻めに対して迎撃する為に出撃する原家の部隊が背景に描かれています。

家紋は古くからこの地を治めていた千葉一族臼井氏の「九曜紋」が宿内砦の描かれた下部に。国府台合戦以降、千葉一族を配下においた北条家の「北条三つ鱗」が上部に配置されています。

管理人・さくらもみじのひとりごと

さくらもみじ
さくらもみじ

御城印について

宿内砦の御城印は、臼井田宿内砦のある京成臼井駅の隣駅となる京成佐倉駅から徒歩2分の場所にある、京成佐倉駅前観光案内所さんで購入できます

参考情報(外部サイト):公益社団法人 佐倉市観光協会公式サイト

ちなみに宿内砦の御城印は、各種メディアなどでご活躍されている、山城ガールむつみさんプロデュースです

参考情報(外部サイト):歴×トキ 山城ガールむつみさんのサイト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です